居抜き物件と設備コスト

居抜き物件というものは設備込みで提供されるものなので、当然にその分だけ金額は上乗せされているわけです。 しかし、それを利用できる率の度合いには違いがあるものの、その設備を有効に活用することができれば、総コストとしては、居抜きであるために上乗せされている分を含めて、ガラだけの建物物件を入手する場合よりも安上がりにできる、といったことになります。

とはいっても、安上がりにできるか、返って高くついてしまうかは、それこそ個々の場合によりけりであるために、一概には得であるとも損であるとも言えない、というのが現実でしょう。 また、同じ業種や店舗種の居抜き物件ではあっても、実際には個々の物件ごとにその実際の設備内容は異なっているので、一般論というものは成り立たず、実際に一つ一つチェックしてみて、それが買い手や借り手にとって有益であるかどうか確かめるしかない、というのが偽らざるところなのではないのでしょうか。

このように、居抜き物件である場合には、建物のガラだけの物件の場合以上に、その見立てというものが重要になってくるわけで、その見立てが良く、利用価値の高い居抜き物件を上手く入手できたような場合には、大きなメリットが得られるわけですが、見立てが悪く、実際には利用価値の低い居抜き物件を安易に入手してしまった場合には、役に立たないガラクタを抱え込んでしまったようなもの、となってしまうわけです。