居抜き物件の経理処理

居抜き物件というのは、既に何らかの事業に利用されていた賃貸物件の内、前のテナントの什器や設備などがそのまま残されている物件のことを言います。この様な居抜き物件には様々なメリットがありますが、新しい借り手が同じような事業を興そうという場合に設備投資が少なくて済むというメリットが最も大きいと言えるでしょう。全く新規で設備を作る場合には数百万から数千万が必要になるケースがあったとしても、居抜き物件であればかなり格安で譲渡を受けることができる場合もあります。

しかしながら設備ごと買い受ける場合にはそれらの機材の経理処理にも意識を配らなければならないでしょう。多くの場合それぞれの什器や機材に値段が付いているわけではありませんので、居抜き物件を入手した段階である程度の分類をしておく必要があります。それほど高価なものでなければ全額費用でよいでしょうが、10~20万円程度の資産であれば3年の一括償却にするとか、それ以上の高額な機材に関しては中古資産としての耐用年数を考えて減価償却していくという処理をすることが便利であるかもしれません。

頼りにしている税理士等がいる場合には相談してみるのも良いでしょう。申請がそのまま認められるとも限りませんので専門家の意見を参考に申告する準備をしておくことは重要であると言えます。